公開日:2021/08/11
変更日:2024/09/08
近年は、人材獲得競争の激化にともない、採用代行(RPO)サービスを利用する企業が増えてきました。採用代行業務を行なう企業に、採用活動の全部または一部を委託することで、自社の採用課題を解決できます。 この記事では、採用アウトソーシングの特徴とメリットを解説し、どのような企業が利用しているのか事例を踏まえて紹介します。
採用アウトソーシングとは、企業の採用業務を外部に委託し代行してもらうサービスのことで、RPO(Recruitment Process Outsourcing)とも呼ばれます。
その業務は多岐にわたり、以下のような業務にも対応しています。
・母集団形成:採用計画の策定、説明会の企画運営、エントリーへの対応
・選考や内定業務:書類選考、面接の代行、内定者研修の企画運営
・コンサルティング:採用課題の分析と改善策の提案、面接官のトレーニング
採用アウトソーシングは、スキルにマッチングした人材を紹介するエージェントと混同されがちです。しかし、エージェントの役割が人材紹介であるのに対し、採用アウトソーシングは採用業務全体を代行するので、両者はまったく異なるといえます。
また、一般的に採用代行を行なう企業は採用業務そのものを担うため、人材紹介は行ないませんが、クリーク・アンド・リバー社では採用代行(RPO)サービス内に人材紹介サービスも備えています。
実際には、どのような企業が採用アウトソーシングを利用しているのでしょうか。ここでは、2つの採用事例を中心に、どのような企業が利用しているのか見ていきます。
1つめの事例はコールセンターです。
受信を中心としたコールセンターでは、多くの問い合わせがあり、取り扱う商品のメディア露出時にはさらに業務が増える傾向にあります。このように、基本的に多忙なコールセンターでは、年間を通して求人や採用を行なっており、採用にかかるコストが課題です。
そこで採用アウトソーシングを利用した結果、採用に関わる職員の人件費も含めた全体のコストの削減に成功。また、業務に合った人材を雇用することで、採用後の定着率(やめずに続ける人の割合)も増えました。
2つめの事例は、専門卒以上や有資格者を集めたい企業です。
この企業には応募者を集めるためのノウハウがなく、採用予定人数を満たす母数が確保できるかが課題でした。対応できる社員も少ないため、母集団の形成から電話対応や応募者に対するサポートまで、採用アウトソーシングを活用します。
その結果、募集から採用までワンストップでの対応が確立しました。これにより、スピード感を持った選考が実現するとともに、予定人数を上回る採用が可能になりました。
このように、多くの企業では採用アウトソーシングにより、満足度の高い採用結果を得られています。ただし、専門職のなかでもクリエイター・IT人材の獲得は特に難易度が高く、良い人材の確保が非常に難しいのが現状です。そのため、専門職採用の実績を兼ね備えた採用代行業者に依頼するほうが、人材確保の可能性が高まるでしょう。
企業の規模や業務形態によって、採用活動への悩みはさまざまです。
採用アウトソーシングはどのような企業でも対応可能で、利用することでコストダウンや対応精度の向上、スピード感のある選考の実現などが望めます。
採用活動に悩みがある企業はぜひ相談してみてください。
採用アウトソーシングのメリットは様々あります。しかし、アウトソーシングには当然外注コストが必要になります。そのため、費用に見合う効果が得られるのか、よく検討したうえで活用することが大事です。
ここでは、導入事例のほか、導入企業にとってどのようなメリットがあるのか紹介します。
採用アウトソーシングを利用すると、採用活動をコンテンツ化できるため、求職者からの注目度が高まります。これにより、企業が提示するペルソナに合致した求職者が集まりやすくなるでしょう。
採用の成功率が高くなるのはもちろん、自社の採用業務について客観的な視点で助言をもらえるので、採用のノウハウを得ることもできます。
限られた人材しか採用業務に携われない企業は、アウトソーシングすることで業務の一本化がしやすくなります。
例えば、求職者との連絡・調整は採用活動において必須ですが、丁寧な対応が求められるため作業に大きな負荷がかかる業務です。そこで、採用活動における細かい連絡・調整業務を委託することで、求職者のメールや電話へのスピーディーな対応ができ、採用途中での辞退率の減少が期待できます。 さらに、負荷の高い業務を代行してもらえるため、採用の根幹となる合否判断や人事など、担当者が本来行なうべき業務に集中できるでしょう。
採用代行アウトソーシングを利用する場合、どうしてもサービスの内容に応じて費用がかかります。しかし、採用に関わるシステムの導入、人件費などさまざまなコストを省けるので、全体としては採用コストの削減が期待できるでしょう。
採用アウトソーシングを請け負う会社は、採用活動の専門家です。採用に関わるマーケットやトレンドをもとに、ターゲットを絞った採用活動を行なうことで、定着率の高い人材を採用できます。
つまり、早期離職率も下がるため、新人社員の育成にかかるコストが下がり、将来的な経費削減にもつながります。
採用アウトソーシングは、採用活動のさまざまな面でメリットがあります。そのメリットを最大限活かすには、自社の採用課題を正確に把握したうえで、必要なサービスを選択することが大切です。
ここでは、採用アウトソーシングの成功事例を3つ紹介します。それぞれの企業が抱える課題と、アウトソーシングの活用方法を比較してみてください。
課題:採用担当者の数が限られており、採用活動のコアとなる求職者との面談や合否決定に集中できない。
施策:母集団の形成を外注し、自社の担当採用者は求職者との面談に注力。 求職者との接触機会を増やした。
結果:目標の約2倍の母集団を集めることに成功。順調に内定承諾を獲得。
課題:自社の採用スタイルには満足しているが、採用段階で面接率の向上と内定者の質の底上げをしたい。
施策:自社に合ったより質の高い応募者を集めるため、採用母集団の見直しを行なった。 職種ごとにターゲットを明確して戦略を作り、職種に応じて的確にアプローチした。 応募者対応をアウトソーシングし、自社の採用担当者が人選に専念。
結果:内定後の辞退率が60%減少(前年度比)。 入社1年以内の退職者が43%減少(前年度比)。
課題:社内体制が変わりメディアを使った採用をすることになったが、これまで紹介事業でしか採用をしたことがなく、採用専任の社員がいない。
施策:採用媒体と応募者の選考管理を外注。 アウトソーシング会社の主導でインターンシップを実施。 選考過程や求職者の対応についてコンサルティングも受けた。
結果:採用業務を一部外注してマンパワー不足を補い、同時に採用のコンサルティングを受けて採用のノウハウを学べた。 結果的に、昨年より予算を抑えたうえで、採用人数の目標を達成した。
つまり、応募者が集中する大企業にとどまらず、採用活動に不安を持つ中小企業や、応募者・内定者の質をさらに上げていきたい企業など、さまざまな企業が採用アウトソーシングを利用しています。
採用アウトソーシングの利用事例は多岐にわたります。良い人材をそろえたい、内定辞退率や入社後の早期離職率を下げたいなど、採用活動に課題を抱えている場合は、採用アウトソーシングの活用を検討してはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
大学を卒業後、関西の広告代理店へ入社し、営業として求人媒体の広告販売や雑誌メディアの広告販売、SPツールの企画、提案、制作進行管理を4年ほど経験。クライアントは地元関西の企業や飲食店、美容室などがメインでほぼ新規での営業を経験。その後、クリーク・アンド・リバー社へ転職し、13年...